2009年9月8日火曜日

SketchUp + 数値地図

品川地蔵の地図とマックと」 で公開されているいくつかのツールを利用して、数値地図から、地形のモデリングをしてみました。
数値地図については、最近、国土地理院のHPでダウンロードできるものがあり、その内容も充実してきています。
まずは、数値地図情報を、基盤地図ビューアで読み込み、ベクトルデータ化するために、いったんPDF出力し、必要な範囲をイラストレータでDWG/DXF 出力します。

もうひとつ、利用するのが、SimpleDEMViewer で、数値地図の標高データから等高線を作成します。ただし、出力される等高線のデータはあくまでも画像データなのでこれをベクトル化するために、いくつか工夫が必要になります。現時点では、イラストレータによるアウトラインのトレース、同じく、ベクターワークスによるアウトラインのトレースなどがありますが、どちらも試してみたところ、トレースした結果が細かすぎたり、重複した複数のラインになってしまったりで、なかなか思うような SketchUp に取り込めるデータになりませんでした。


アウトライン化した等高線のデータを読み込み、間引いて精度を落とす様なスクリプトを作る事なども考えられますが、今回は結局のところ、この画像を下敷きにして手作業で等高線をベクトル化をしました。^^;
画像データでは2mピッチの等高線でしたが、マニュアル
トレースしたのは10mピッチの等高線です。↓

これを、SketchUp に読み込み、高さを与えて、SandBox ツールで3Dサーフェス化し、不要な部分を削除し調整します。マニュアルで入力した等高線のデータはかなりアバウトなものでしたが、モデリングの精度上は、これで充分だということが分かりました。↓


これに、基盤地図ビューアで用意した地形のアウトラインを取り込み、面を作成し、PushPull で厚みを与えて合成します。↓

さらに、道路、建物などのベクトルデータをレイヤ分けして読み込み、地形上にドレープツールで落とし込むと、こんなカンジになります。↓

数値地図データについては、CD-ROM で市販されているもの、HPから無償でダウンロードできるものなど、その違いや、縮尺、その内容、(道路/建物/標高/海岸線 etc.・・・)さらにはデータの形式など、なかなか分かりづらい状況ですが、確実にその利用範囲はパブリックな方向に向いてきている様です。

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