2015年11月18日水曜日

SketchUp + LayOut による新たな可能性

SketchUp 2016 がリリースされ、今回 LayOut の C API が公開されました。
すでに SketchUp で設定したシーンをそれぞれ LayOut のページに対応させた LayOut データを書き出す SketchUp の Plugin がサンプルとして公開されていたので、早速試してみました。


Plugin をインストールして、機能拡張メニューから、「シーンからLayOutファイルを作成」を選ぶと、用紙サイズと方向を設定するダイアログが表示され、設定して「OK」という極めてシンプルな操作です。(用紙の「横」を示す、 Landscape が「景観」とそのまま日本語訳されてしまっていますが・・)


実行すると、開いている SketchUp ファイルが保存されている場所と同じ場所に、 LayOut ファイルが生成されます。SketchUp で設定していた「シーン名」がそのまま「ページ名」となって、シーン設定で表示されていたイメージの比率でそのまま、LayOut ページに変換されます。

プラグインのダウンロードはコチラ↓
Extention Warehouse
Create LayOut File (su_create_layout_file.rbz)
https://extensions.sketchup.com/en/content/create-layout-file

解説しているブログはコチラ↓
Developer | News Update blog
http://blog.sketchup.com/developer/abcs-layouts-c-api#

今後様々な LayOut 対応の機能拡張 Plugin がリリースされ、新たな可能性が広がることに大いに期待しているところです・・


2015年5月23日土曜日

3DWarehouse が STL 変換対応

Google 時代から続く膨大な 3D モデルデータのライブラリである 3D Warehouse に、新たに STL 形式データへの自動変換機能が追加されました・・
詳細は SketchUpdate (May 15, 2015) で紹介されていますが、早速試してみました・・

すでに 3D Warehouse に公開済みのデータの場合、右上の [Edit] ボタンを押すと、編集画面に切り替わり、下部に Printable [  ] I want this to be 3D printable. という記述があるので、ここにチェックを入れるだけです。(チェック後、右上の [Save] を忘れずに・・)

新たに、作成した SKP データを 3D Warehouse にアップロードする場合も、同様に Printable にチェックをしてからアップロードです。

すぐに変換される訳ではないですが、しばらくすると [Download] からデータ形式として [STL] が選択可能になります。


実はすでに Extention Warehouse から SketchUp STL  をインストールすれば、STL のインポートとエクスポートはできるのですが、 ただ単に STL 形式データに変換しただけでは、そのまま 3Dプリントできるわけではありません。3D Warehouse では、クラウド上で Materialize と連携して一般的な 3D プリントにおける問題点をチェックして、 Watertight STL (内部に水を入れて漏れない STL?) に自動変換してくれます。

スミマセン・・試してみたのはココまでです・・;
ダウンロードした STL 形式データは meshlab や、もちろん SketchUp で再度インポートして確認できました・・
どうやらうまく変換できている様です・・;
そろそろ 3D プリントもできるようにならないとかなぁ・・・

PS:
ところで、 3D Warehouse へのモデルのアップロードについてですが、 Privacy の設定で、[Private] としておくと、一般公開されないので、単に Watertight な STL への変換の為だけに 3D Warehouse を利用するという使い方も出来そうですね・・

2015年3月27日金曜日

FREE になった Visualizer / SketchUp で RealTimePreView [04]

以前紹介した Visualizer は 3/23 をもって開発は終了し、フリーになりました・・!
フリーになった最終版は Ver.1.3.13 で、直前のVer.1.2 がそのままフリーになったというのではなく、機能強化された上での公開となりました。
また、有償だった直前の Ver.1.2 の最終版も平行してダウンロードリンクが残されています。(ダウンロードリンクはコチラ

新たに機能強化されたのは大きく分けると3つです。

(1) Enhanced Materials

まずは、Visualizer のウィンドウに、Enhanced Materials の効果を ON/OFF するスイッチが追加されました。

ONにすると SketchUp にあらかじめ用意されているデフォルトのマテリアルについては、それぞれ、いままでより効果的な素材感のある状態でレンダリングされるようになります。そしてここからが面白いところなのですが、オリジナルで作成したテクスチャーを取り込んだマテリアルなどは、どうやって設定するかというと、他のレンダラでは、その為のツールが用意され、細かく反射率や透過率、バンプマップなどを設定するわけですが、Visualizer の場合はなんと、SketchUp 本体の機能のみを使って実現しています。その方法は、マテリアルの名前にキーワードを使う事で判断するというものです。

たとえば、SketchUp では鏡の表現ができませんが、マテリアルの名前に "mirror" というテキストを含むものをつくって、Enhanced Materials を ON にすると、そのマテリアルは鏡のように反射する効果をもって Visualize されるのです!!

Enhanced Materials OFF
Enhanced Materials ON

用意されているキーワードは下記の通りです・・(詳細は上記リンク参照
  • wood, bamboo, cherry, birch, maple, oak, pine, spruce, walnut
  • granite, marble
  • mirror
  • glass
  • fabric, textile, cloth, curtain, drapery
  • metal, brass, copper, gold, silver
  • plastic, shiny
  • tile
  • brick
  • water
  • matte
さらにいくつかの形容詞もサポートされており、組み合わせて使える様です・・
  • bumpy, rough, courserustedrusty:
  • smooth, flat
  • shiny, glossy
  • dull, satin

(2) Light and Shadow control

Visualizer では SketchUp の太陽の位置の設定が唯一の光源で、点光源や面光源の設定がないので、インテリア系のレンダリングの場合は、屋根や天井を一部はずすなど、工夫が必要でした。今回の最終アップデートでは、影の部分の明るさの設定が、SketchUp の Shadow の明暗設定スライダーバーと連動するようにできる機能が追加され、影となるエリアも明るく Visualize することができるようになりました。

(3) Unshadowed Section Plane

さらに、断面カットモデルを Visualize する場合、断面平面を影表現とするかどうかも選択できる様になりました。

どちらも SketchUp の Visualizer のメニューで、チェックすることで効果が適用されます。ON/OFF の組み合わせは4通り、表現したい効果を選べる様になりました。

Section Plane Allows Light Through は OFF
影の部分の明るさを少し明るく

Section Plane Allows Light Through を ON
影の部分をさらに明るく調整



2015年2月5日木曜日

FREE になった GoogleEarthPro !!

GoogleEarthPro が FREE になりました!!
今まではユーザー登録をして、1年間$399でライセンスキーを取得して、インストール時に入力していましたが、ついに FREE で使える様になったわけです。

GoogleEarthPro のダウンロードリンクは、現状、GoogleEarth の HP の PRO にアップグレードするリンクなどからアクセスできます。期間限定のトライアル版としても機能していたので、今まではダウンロード時に、名前・メールアドレスなど、ユーザー登録をするページを経ないとダウンロードリンクにはたどり着けていませんでしたが、その登録ページの一番上に、ユーザー登録は不要で、直接ダウンロードリンクとフリー版の共通ライセンスキーが明示されています。

薄茶色の帯の部分:Sign up is no longer required for Google Earth Pro. Click here to download Earth Pro, then sign in using your email address and the License Key GEPFREE.



ダウンロードリンクはコチラ↓

Mac版の場合、ダウンロードした dmg ファイルをマウントして、表示された Google Earth Pro.app を、アプリケーションフォルダにドラッグするだけでインストール完了です。

GoogleEarthPro を実行すると、初回、同意してインストールするかどうか確認後、下記のダイアログが表示されるので、ユーザー名欄にはメールアドレスを入力して、ライセンスキー欄に GEPFREE と入力してログインします。
今までに有料版を一度でも使っていて、そのとき登録したメールアドレスを入力した場合は、FREE のライセンスキーではなく、登録時に発行されていたライセンスキーも入力可能です。忘れていた場合も「ライセンスキーを確認」ボタンを押す事で、メールアドレス宛にログイン情報が届きます。Ver.4の頃、Pro版で有料登録していたアドレスで問い合わせたところ、使用期限が2017/01/20と延長されたメールでライセンスキーが届きました。
また、試しに、前述の登録ページで新たに別のメールアドレスでサインアップしたところ、特に課金されることなく、登録メールアドレス宛に、個別のライセンスキーとダウンロードリンクがすぐに届きました。ユーザー登録も FREE で登録可能となっている様です。

GoogleEarth と GoogleEarthPro の機能比較は GoogleEarthProページコチラにありますが、わかりやすいところでは、印刷時の解像度UPと、HD動画保存が可能となる事、さらには計測関係の機能が充実する事などでしょうか・・

SketchUp は一時期 GoogleEarth のモデラとして Google 傘下だったこともあり、GoogleEarth との連携の相性は抜群です! SketchUp ユーザは必携!!