2011年5月30日月曜日

SketchUp で RealTimePreView [02]

Maxwell Render Plugin for SketchUp 6/7/8


2010年7月のSiggraphで発表・公開された Maxwell Render の RealTimePreView = FIRE (Fast Interactive REndering) は, 2010年12月に Ver.2.5 (update) としてリリースされました. リリース当初は FIRE 対応するアプリケーションは 3ds max, Lightwave, Maya, SolidWorks の4つだったのですが, その後順次FIRE対応Pluginがリリースされ(Houdini, Modo, Rhinoceros), 2011年5月26日 SketchUp, Ciname4D 用 Plugin が同時にリリースされました. (これで対応するアプリケーションは9になりました.)
インストーラは SketchUp の対応するバージョン (6/7/8) に合わせてそれぞれ別々に用意されています.

MenuIcon の左から4番目が Maxwell FIRE です. ( Plugin menu -> Maxwell -> Maxwell FIRE )
表示されたPreView Window の左上の[FIRE]をクリックすると, 最初はデータ処理に多少待たされますが, すぐに PreView が表示され, その後は SketchUpの操作に合わせてInteractive に Rendering されます.
操作は極めてSimpleです.
Render[in]との比較では, 環境の設定で空には雲の生成はないものの, Physical Sky, Sky Dome, Image Based Lighting(HDRI) と, Maxwell Studio で設定できるものは全て可能です. さらに地盤面側もSketchUpの設定を反映させる以外に, 直接色指定, MXMマテリアルの指定もできるようになっています.

モデリング中にリアルタイムに素材感を含めてプレビューされることの効果は, SketchUp のさらなる可能性を広げるものなのではないでしょうか.

2011年5月27日金曜日

SketchUp で RealTimePreView [01]

SketchUp まわりの RealTimePreView ができるレンダラがいろいろ出てきました。大昔はレンダリングというとテクスチャや光源、環境の設定をして、その後時間を掛けてレンダリング、思ったとおりにならない部分を修正してまたレンダリング・・・なんてイメージがありました.(大昔すぎ?)その後のCPUやGraphicCardの性能の進化で, ゼロ年代になってからはレンダリングに待たされる時間はどんどん短縮されてきたものの, ワークフローとして「設定」をして「レンダリング」という流れは同じでした.
RealTimePreview は modeling 中を含めて, テクスチャや環境などの「設定」の段階で解像度は多少犠牲にしているものの, その「レンダリング」結果を瞬時にプレビューするものです.


SketchUp の 3D 化による Visuarization に RealTimePreview が加わると, いままで使っていた SketchUp が別次元に進化します. それはディスプレイに表示される, あくまでもヴァーチャルなイメージなのですが, 視覚からその情報を取り込んだ脳にはあたかもそこに存在しているような, 「モノ感」とでもいうような感覚として伝わるのです.

Render[in]
SketchUp での RealTimePreview, その筆頭として挙げられるのは, 昨年9月にβ版0.8がリリースされ, その後12月までの間は 0.81, 0.82, 0.83 と毎月のアップデートが FREE のまま継続し, 今年1月に正式版としてv.1がリリースされた Render[in]です。(for SketchUp FREE/PRO, 7/8, Win/Mac $160)


空の設定が豊富で、SketchUpで設定している緯度と経度と日時に追随する太陽と、4種類の雲のスライダーによる設定が可能です。また、夜の時間を設定すると、ちゃんと空には星が光っているのがなかなかです。


地盤側の設定は残念ながら今のところ予め用意されている草原と土(?)と海、カラーパレットから選ぶ色のみという状況です。

必要な場合、マテリアルごとにRefrection, Shininess, Bump, Refraction の度合いをスライダーで設定可能です。

光源は現状点光源のみですが設定可能です. グループ化されたオブジェクトを選択して光源として追加するボタンを押すだけで光ります. 光源の色とその強さ, 光る方向の角度なども設定可能です.