以前紹介した Visualizer は 3/23 をもって開発は終了し、フリーになりました・・!
フリーになった最終版は Ver.1.3.13 で、直前のVer.1.2 がそのままフリーになったというのではなく、機能強化された上での公開となりました。
また、有償だった直前の Ver.1.2 の最終版も平行してダウンロードリンクが残されています。(ダウンロードリンクは
コチラ)
新たに機能強化されたのは大きく分けると3つです。
(1)
Enhanced Materials
まずは、Visualizer のウィンドウに、Enhanced Materials の効果を ON/OFF するスイッチが追加されました。
ONにすると SketchUp にあらかじめ用意されているデフォルトのマテリアルについては、それぞれ、いままでより効果的な素材感のある状態でレンダリングされるようになります。そしてここからが面白いところなのですが、オリジナルで作成したテクスチャーを取り込んだマテリアルなどは、どうやって設定するかというと、他のレンダラでは、その為のツールが用意され、細かく反射率や透過率、バンプマップなどを設定するわけですが、Visualizer の場合はなんと、SketchUp 本体の機能のみを使って実現しています。その方法は、マテリアルの名前にキーワードを使う事で判断するというものです。
たとえば、SketchUp では鏡の表現ができませんが、マテリアルの名前に "mirror" というテキストを含むものをつくって、Enhanced Materials を ON にすると、そのマテリアルは鏡のように反射する効果をもって Visualize されるのです!!
 |
Enhanced Materials OFF |
 |
Enhanced Materials ON |
- wood, bamboo, cherry, birch, maple, oak, pine, spruce, walnut
- granite, marble
- mirror
- glass
- fabric, textile, cloth, curtain, drapery
- metal, brass, copper, gold, silver
- plastic, shiny
- tile
- brick
- water
- matte
さらにいくつかの形容詞もサポートされており、組み合わせて使える様です・・
- bumpy, rough, course, rusted, rusty:
- smooth, flat
- shiny, glossy
- dull, satin
(2)
Light and Shadow control
Visualizer では SketchUp の太陽の位置の設定が唯一の光源で、点光源や面光源の設定がないので、インテリア系のレンダリングの場合は、屋根や天井を一部はずすなど、工夫が必要でした。今回の最終アップデートでは、影の部分の明るさの設定が、SketchUp の Shadow の明暗設定スライダーバーと連動するようにできる機能が追加され、影となるエリアも明るく Visualize することができるようになりました。
(3) Unshadowed Section Plane
さらに、断面カットモデルを Visualize する場合、断面平面を影表現とするかどうかも選択できる様になりました。
どちらも SketchUp の Visualizer のメニューで、チェックすることで効果が適用されます。ON/OFF の組み合わせは4通り、表現したい効果を選べる様になりました。
Section Plane Allows Light Through は OFF
影の部分の明るさを少し明るく
Section Plane Allows Light Through を ON
影の部分をさらに明るく調整